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鮒寿司 通信 No.12

鮒寿司 通信 No.12

前回の鮒寿司通信でご紹介した、「燃えよ剣」。
 
その主人公である、土方歳三は
身内からも敵からも
「鬼」と恐れられておりました。
 
しかし、その甘い容貌から、
恋多き華やかな女性遍歴でも知られています。
 
土方は多摩の百姓の出です。
 
充分な勉学が出来た環境では
なかったでしょう。
 
けれど、彼は向上心の高い男でした。
 
京都へ出てきてからは、書物を読み、
多くの名士たちと交流をし、
京都の文化を学んでいったのです。
 
 
彼が努力によって身に付けた教養を感じる
ことができるのが、現在残されている、
「豊玉発句集」(ほうぎょくほっくしゅう)と
よばれる俳句集です。
 
彼の作った俳句40首が掲載されています。
 
有名なのは、恋の真髄をついている一句。
 
「しれば迷いしなければ迷わぬ恋の道」
 
鬼の副長であっても恋には迷うのですね。
 
親近感が湧いてきませんか?
 
 
また次の一句は彼らしい。
 
「梅の花一輪咲いてもうめはうめ」
 
とてもシンプルだけれど、
先ほどの恋の句とは違い迷いのない句で、
個人的に土方の信念を感じ
とても好きな句です。
 
こんな素敵な俳句が詠めて、
さらにイケメンだったら・・
女性たちが夢中になったのは当然ですね。
 
 
さて、ここからは鮒寿司について。
 
実は鮒寿司は
俳句でずいぶん多く詠まれています。
 
季語として使われるときは
「春」になるそうです。
 
 

次は鮒寿司の俳句を
いくつかまとめてご紹介しましょう。
 

「川堀のまつりし鮒は寿司の材」阿波野青畝

「鮒寿司や彦根の城に雪かかる」蕪村

「信楽や鮒寿司つくる竹の宿」松瀬青々

「鮒寿司や湖北に多き観世音」木暮剛平

「鮒寿司の便りも遠き夏野かな」蕪村遺稿

「鮒寿司の譜代伝はる重石かな」橋本鶏二
 

長い歴史を持ち個性の強い鮒寿司だからこそ、
俳句に使われやすいのかもしれません。
 

ここにご紹介した以外にも
たくさんの俳句がまだまだあります。
 
気になったかたは調べてみてください。
 
それでは最後に個人的に鮒寿司で一句。
 
「まず一献鮒寿司と君愛でる宵」 筆者。
               By 増茂 紀子

2020-09-08 08:11:32

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