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鮒寿司 通信 No.7

鮒寿司 通信 No.7

「蜷川親元(にながわちかもと)日記」と
呼ばれる文献をご存じでしょうか。
 
 
蜷川親元とは、室町時代の官僚。
 
政所執事代(まんどころしつじだい)を
代々務めていた家柄の武士です。
 
政所とは簡単にいうと幕府の
政務、財政を扱う機関。
 
そしてこの蜷川家の当主は
代々「新右衛門尉(しんえもんのじょう)」
を名乗っていました。
 
通称「新右衛門(しんえもん)」と言います。
 
ここまでくれば皆さんご存じの
「新右衛門さん」が浮かんできたはず。
 
あの有名なアニメに登場する新右衛門さんは
この親元の父親、親当(ちかとう)だと
言われています。
 
 
さて、この親元は性格からなのか、
仕事柄なのか、とにかくきちんと
日記をつけておりました。
 
その内容の多くは「誰から、いつ、
何をもらったか。」についてで、
今では当時の食文化や慣習が読みとれる
一級資料となっています。
 
日記に登場するいただきもので
一番多いのは「お寿司」。
 
60回登場の堂々一位です。
 
例えば、寛正6年(1465年)7月には
7日と8日にお寿司をもらっています。
 
7日は土岐家から「あゆ寿司」を。
 
8日は斎藤家から「鮒寿司」を。
 
 
ちなみに土岐家とは美濃の国の守護を
務めていた家。
 
斎藤家とは同じく美濃の国の守護代。
 
少し前までの大河ドラマ美濃編で、
でてきておりましたね。
 
さて、栄えあるいただきもの
ナンバー1お寿司は何だったのでしょう!
 
そうです。
われらが「鮒寿司」でした!!
 
日記登場回数32回。
 
次いで「あゆ寿司」15回。
 
あとはコイ、アメノウオ、タイやイワシも。
 
 
室町時代から寿司は高級品であり、
贈答品としても活躍していたことがわかります。
 
その中でも「鮒寿司」はやはり滋養強壮や
保存食としての優位性もあり、
人気の一品だったのではないでしょうか。
 
あの「新右衛門さん」も将軍様と、
とんち小僧さんと食べていたんじゃないかと
想像しちゃいます。
 
 
天皇家や将軍家の食卓というと、なんだか
遠い気もしますが、「新右衛門さん」まで
来ると、一気に親しみが湧いてきませんか?
 
次に鮒寿司を召し上がるときは、
とんち話を肴にしてみるのをおすすめします。
 
クイズじゃなく、とんちですよ!
 
by 増茂 紀子
 
 

2020-06-30 09:32:47

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