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鮒寿司 通信 No.2

鮒寿司 通信 No.2


 琵琶湖畔の桜並木が美しい季節。琵琶湖ではニコロブナの漁が最盛期を迎えます。
昔々から変わらぬ風景。海を持たぬ近江の人々にとって魚のたんぱく源は貴重でした。
長期保存を目的として考え出された「ふな寿司」は保存だけでなく、栄養素にも恵まれる
という恩恵を人々に与えてくれました。


 この美しい季節、近江の人々の「食」を支えてくれた「ふな寿司」に古来の想いを馳せ
執り行われる祭りがあります。
 毎年、5月5日に守山市幸津川町で開催される「すし切り祭」。
 若者が古式に従い、まな板にのった「ふな寿司」を「ふな寿司」に手をふれずに切り
分けるといった伝統儀式です。切り分けるのは3尾。
 1尾目は神饌として。2尾目は神職へ、3尾目は神輿番へふるまわれます。


 日本書紀によると、崇神天皇の子である豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)は東国を
治めるために旅にでます。その途中、この地に立ち寄り休憩をなされていた際、村人が
「ふな寿司」を献上しました。 豊城入彦命は大変喜ばれたといいます。そのときから始
まったとされるのがこの「すし切り祭」です。
 昔は女人禁制の厳格なお祭りだったそうですが、時代に合わせ今では女子の参加も
認められ、地元の人々の大切なお祭りとして受け継がれています。
 「伝統を守りつつも時代や生活スタイルに合わせ変化すべきところはする」といった柔
軟さが、ひとつのことを継続していくために大切なことなのだと思います。


 ふな寿司を召し上がったあと、琵琶湖を丸太で作った筏で渡り、湖賊も退治されたという
豊城入彦命は、現在滋賀県守山市「下新川神社」の御祭神として、また水を司る神様として
お祀りされています。
 神様にも愛された「ふな寿司」を食べ、体中に力をみなぎらせてもらいたい。
 そして、現在のさまざまな困難をのりきっていきたいと願うばかりです。

by増茂紀子   

2020-04-21 13:00:25

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